建築後20年以上経過すると、徐々に板金が傷んできて腐蝕が進み、穴の開く事もあります。
そうなって雨もりする様になる前に、点検やメンテナンスが重要です。
屋根の状態に応じて葺替えが必要になりますが、その際特に下地の傷みが激しくなければ、既存の板金に重ね張りする方法が一般的です。
その際、まずスタイロフォームを敷設し、さらにアスファルトルーフィング(防水仕様のフェルト)を張り、その上にガルバリウム鋼板(アルミニウムと亜鉛を溶融メッキした鋼板で、耐久性、耐食性があります)を張ります。
この方法ですと、断熱が補強され、つらら等も下がりにくくなり、既存板金をはがす手間や、廃棄する費用が省けるという利点があります。
屋根材は長尺カラートタンが一般的ですが、30度以上の勾配がある場合、降った雪が少しずつ落ちる様に横葺を用いる事もあります。その際の費用は少々高くなります。
建築後20年に満たず、それ程屋根が傷んでいない場合、塗装で十分ですが、近年はシリコン樹脂が多く使用され、7年~10年程で塗り替えます。
必要に応じて、下地処理(サビ止め塗装など)も行います。
一回塗りが一般的で、二回塗りは費用がかかり、2倍長持ちする訳では無いので、7~8年で塗り替える前提ですと、そこまで必要ないかもしれません。